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おすすめのワケ
健やかな毎日を支える「健康いちばん」の特徴
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その1 心地よさ
ボディーサポート設計:横になった時、カラダの一部分に体重の負担が集中すると、圧迫感があるなどリラックスすることができません。「健康いちばん」の「V-Lap®」は、安定して全身を受け止められるよう、独自の技術でクッション材の繊維を縦方向に形成。従来の横型不織布や硬わたに比べてしなやかに変形するため、どのような方向からの圧力にも柔軟に対応します。下から支えるような優れた弾力が、体重を均等に分散します。
体圧分散性能:横になった時、カラダの一部分に体重の負担が集中すると、圧迫感があるなどリラックスすることができません。「健康いちばん」の「V-Lap®」は、安定して全身を受け止められるよう、独自の技術でクッション材の繊維を縦方向に形成。従来の横型不織布や硬わたに比べてしなやかに変形するため、どのような方向からの圧力にも柔軟に対応します。下から支えるような優れた弾力が、体重を均等に分散します。
オリジナルマットレス:治療による気持ちよさと、マットレスの快適な安らぎ感。「健康いちばん」は「V-Lap®」でヒーターを上下から挟み込む構造で、それぞれの魅力をバランス良く両立しています。
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その2 健康効果
温熱効果:万病の元といわれる「冷え」。健やかな生活には、しっかりとカラダを温めることが大切です。温熱治療は、ぽかぽかと穏やかな温度でカラダを温めて血液の流れを改善。まるで、日だまりのような心地よさを感じながら、温熱効果が期待できます。
電位効果:毎日の健康を、爽やかな気分で。電位治療は電位でカラダを包み込み、ゆったりとくつろぎながら体質改善をめざす治療方法。マイナス電位が皮膚などを刺激し、血流と代謝などをつかさどるカラダの調節機能に働きかけます。寝苦しい夏場は、電位治療がおすすめです。
交互治療:健康いちばんの大きな特徴のひとつが「交互治療」。自動運転の場合、まず温熱で60分温めた後、電位治療5分、温熱治療15分を交互に繰り返します。1度で2つの治療をしたい、ポカポカとした温熱の気持ちよさに包まれながら電位治療もしたい。そんなご要望にお応えします。
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その3 信頼感
一環国内生産:糸一本まで、高品質を求めて国内で生産する。「健康いちばん」の快適性を支える、大きなポイントのひとつが「100%国内生産」へのこだわりです。クッション材である「V-Lap®」の素材は、独自開発のエコロジーなポリエステル繊維。海外にはない独自の技術を用いて、高品質な特殊繊維を生産しています。こうして生まれた材料を、さらに日本に1台しかない設備で加工したものが、「健康いちばん」のクッション材に採用されています。いいものをつくるためには、どんな手間もいとわない。徹底した細部へのこだわりは、発熱器やコントローラーをはじめとする電子機器、縫製においても同様です。日本人ならではの丁寧な作業と、繊細な心配りが「健康いちばん」の品質を支えています。
最先端の研究設備:日本の気候を知っているからこそできる、日本にもっとも合った快適なマットレスを。そんな想いを込めて、「健康いちばん」は国内でも有数の研究環境を整える帝人大阪研究センターを中心として、緻密な研究と開発を行っています。例えば製品実験では、8万回もの圧力をかける耐久テストをはじめ、さまざまな温度や湿度を再現できる「人工気象室」による保温力・ヒーター性能の調整、発汗する特殊なマネキンによる通気性の計測、体圧分散機での弾力検査など、多角的な観点からデータを分析。一部分のサンプルではなく商品全体の試験を行い、お客様のもとで設定値通りの性能が発揮できるよう追求しています。日本でしかつくれない信頼と心地よさを届ける。私たちがMADE IN JAPANにこだわる理由です。
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商品情報
品 名: | 金時草の力 |
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分 類: | 健康サプリメント |
容 量: | 1箱 約30日分(2g×30袋入り) |
栄養成分表示 (1袋2gあたり): |
エネルギー4.6kcal、
ナトリウム12.1mg、たんぱく質0.2g、ビタミンB2 0.01mg、脂質0.1g、β-カロテン147μg、糖質0.1g
カルシウム20.6mg、食物繊維1.3g、鉄分0.11mg、
γ-アミノ酪酸(GABA)0.98mg、ポリフェノール5mg、
アントシアニジン 189μg ※アントシアニジンは、アントシアニンが植物中に存在する形です |
インタビュー(作り手の想い)
どこであろうと、とにかく、いい酒を造ろうということだけですからね。
銘酒の名手
北條 勝一(ほうじょう しょういち)
これまで30~40におよぶ銘柄を生み出した経験を持つ。毎年11月上旬に安曇野の地を訪れ、酒造りの仕込みに入る。今では、長年蓄積されてきた酒造りの真髄を、弟子達に伝えている。
01. この道一筋40年
大吟醸「鬼かん」は、こうして生まれた
ーでは、日本酒「鬼かん」について、北條さんにお話を伺いたいと思います。
北條はい。よろしくお願いします。
ー北條さんが手掛けた「鬼かん」、2008年度の全国新酒鑑評会で金賞をとられたとのこと。
おめでとうございました。
北條いえいえ、ありがとうございます。
ーこのお酒は、もともとはEH酒造のオーナーさんのご提案で出来上がったのですか?
北條いや、以前から造っていました。
全国新酒鑑評会に出品するために造っていたんですよ。
ーいったいどのくらい前から造られていたんですか?
北條長いですよ。EH酒造になる前から造ってましたからね。
それで一昨年かな。こういう酒を出品しましたって、EHのオーナーのところに持って行ったんです。
ーはい。
北條その時に「これ、美味いな」っていうことで、社員の皆に「これ何か、名前を考えてみようよ」って。
それから2ヶ月後に、「鬼かん」という名前に決まったと聞きました。
ーなるほど。ちなみに、いつから販売されているんですか?
北條本格的に販売したのは、去年の春からですね。
生産量が少ないものですから。いつも出せるっていうわけじゃなくて。
ー量はどのくらい造られるんですか?
北條100キロの米から80リットルくらいしか酒に出来ません。
なので、量も少ないし、どうしても高くなってしまう。
ー北條さんは、何年間、杜氏としてお仕事されているんですか?
北條昨年で15年になりますか。前の造り酒屋で16年、よそでまた1年やってるので、全部で32年になります。
酒造りに携わってからは・・・40年になりますね。
ー40年!! えーと、失礼ですが、今、おいくつですか?
北條68歳。もう、そろそろ古希(こき)になるなあ。
ーお若いですねー。いや、それにしても私、
鬼かんをいただいているうちに、酔っぱらってきてしまいました。
北條そうですか(笑)。私も酒に弱いので、わかりますけどね。
ーえっ? 杜氏さんが、お酒に弱いということがあるんですね。
北條ねー。でも、駄目なんですよ。晩酌ほとんどやりませんしね。
やるとしても、ぐい飲み一杯くらいなもんですから。
だから利き酒やって真っ赤になって、蔵の中歩いてますよ。真っ昼間からね(笑)。

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- 02. 日本酒の今昔│
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- 04. 人生そのものの味 │
02. 日本酒の今昔
南部杜氏・北條勝一氏のルーツから
ーちなみに、北條さんは岩手県がご出身と伺いましたが、ご実家が、酒造りに携わられていたのですか?
北條うちの本業は農家ですね。
ただね、これって杜氏をやっている所には共通してるんですけど。
寒い地方では、夏場は農家やるけれども冬場になると何も出来ないんですよね。雪が降るから。
ーああ、なるほど。そうですよね。
北條昔は今のように工場もなかったでしょ?
滋賀県っていうのがまさにそうだったんです。
って言うけど、全国に散らばって、色々な店を起こして成功していますよね。
ー聞いたことがあります。
北條そういう人たちが岩手県にも来て、酒造りを始めたんです。
そこで働いてた人が技術を身につけて、南部杜氏というのが生まれたんですけども。
ーへぇ~。ちなみに何代目なんですか?
北條三代、杜氏続いてます。じいさんも、おやじも、杜氏やってましたから。
ー三代も続いているんですか。
北條南部杜氏は、もう100年以上の歴史があります。
日本三大杜氏というのが、兵庫県の丹波杜氏、新潟県の越後杜氏、岩手県の南部杜氏。
ー南部杜氏の組合規模は、比較的大きいんですか?
北條一応、杜氏組合の中では、南部が一番大きくなっています。
それでも、かろうじて残っているという感じかな。
ーなんだか、寂しいですね。
北條そうですね。我々が辞めて10年も経つと、もう純粋な南部杜氏っていうものは、いなくなっちゃうんじゃないかな。
ー・・・(考え込む)。
北條今は皆さん、日本酒飲まないでしょう?
ビールとか、焼酎とか、そっちの方でしょう。
ー確かに、最近はそうですね。
北條ですから年々作り手が少なくなっています。
ここ、長野もそうだし、どこでも皆、そうですよね。
ーそれを打開しようと、大手酒造メーカーさんは、
みんな海外に行っているでしょう。
北條海外では日本酒がブームですよね。

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03. 毎回が勝負
「鬼かん」に秘められた想いとは?
ー抽象的な質問で恐縮なんですが、
酒造りって、どうしたら上手になっていくんですか?
北條そうですねー。同じくらい働いても、杜氏になる人もいれば、おれはそんなの嫌だっていう人もいるし、いや、働かせてもらえればいいっていう人もいるしね。
やっぱり気持ちでしょうね。とは言うものの、やってみると大変な仕事なんです。
ーそうですよね。売れなかったら・・・。
北條だから生半可な気持ちでは出来ないんですよ、怖くてね。奥が深いし、確かに経験も生きてますけど、そればっかりでもない。
毎年違いますから。米から、水から、気候から、みんな。
ー北條さんは今まで、たくさんの銘酒を生み出していらっしゃいますが、今、EHでどんな想いでお酒造りをされているんですか?
北條酒造りそのものは同じですから。どこに行っても、お客さんに「いい酒だ、美味しい酒だ」って言って飲んでもらえるようにと。その気持ちはどこにいても変わらない。
ー素敵ですね。「鬼かん」は、何か目指している目標などがあるのですか?
北條当初はとにかく、全国新酒鑑評会で金賞をとりたいということでした。
どこでも、大吟醸を造っている所はそうです。
ーといいますと?
北條特別「鬼かん」だからってことじゃなくて、たまたまそういう酒のひとつが、「鬼かん」として売り出したという、端的に言えばそういうことだと思います。
ーそれは・・・潔いですね。
北條今でもそうですよ。
そういう酒が、「鬼かん」として世に出ていくということになるんです。
ー素材には、どんなものを使っているんですか?
北條水は、ここ安曇野の水を使ってます。
米は兵庫県産の「山田錦」ですね。酒造好適米の王様と言いますけども。
普通酒の場合はだいたい40日で仕込みますが、「鬼かん」のような大吟醸は50日くらいかけて仕込みますね。
ー日本酒には、飲み頃ってあるんですよね?
北條ありますね。例えば焼酎なんかは何年置いても何ともないんです。
むしろ、まろやかさが出て、良くなってくるんですよね。
ーそれは知りませんでした・・・。
北條でも日本酒の場合はせいぜい半年とか1年くらい。それを超えると、出荷した時より、やっぱり味が劣化しちゃうんですよ。
ーなるべく早く飲んだ方がいいんですね。

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04. 人生そのものの味
日本酒には、作り手の人となりが詰まっている
ー北條さんが、仕事をしていて面白いなって感じるのはどんな時ですか?
北條自分でいろいろ考えてやって、ある程度、イメージに近い酒が出来た時は、やっぱり面白いですよね。
ーそれは、理想の味みたいなものを描きながら仕込みをされるんですか?
北條理想の味っていうのはありますね。言葉にしようとすると、味があって丸みがあって・・・という一般的なことしか言えないけれど。
ーでも自分の感覚の中にはきちんとあるってことですね。
北條ある程度はね。あまり癖のない酒。みんなに好まれる酒というか。
ーこれからまた、新しいお酒造りを始めていたりするんですか?
北條いえ、今のところは、まだ考えていません。
ーそうなんですか。4月になったら、北條さんは岩手に戻るんですよね。
北條はい。岩手に帰って百姓やります。田んぼと野菜と(笑)。
ー半年は地元で、後の半年は違う土地でお酒を造って。
30年間ずっとそういう人生を歩んでこられて・・・。
これからも、そうして生きていかれるんですね。
北條あと何年働けるか、この年だから分からないですからね(笑)。
ー毎年、今年も来て下さいというオファーがくるんですよね。
北條ええ。それは、暗黙の了解でね(笑)。
ーなんだか、プロ野球選手みたいですね。
北條(笑)。
ー今日は、非常に興味深いお話を、ありがとうございました。
なんだか、日本酒の味わいが、今までと変わってきそうな・・・そんなお話でした。
北條いえいえ、こちらこそ。何かとりとめのない話だけども。
酒というものはこういうものだということを分かってもらえたなら、嬉しいです。
ー北條さんという人、そのものなんだなっていうことがわかりました。
本日は本当に、ありがとうございました。

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- 04. 人生そのものの味│
商品情報
品 名: | 大吟醸 鬼かん |
---|---|
分 類: | 日本酒 |
質 量: | 720ml |
タ イ プ : | 清酒 |
価 格: | 5,400円(税別5,000円) |
原 材 料 : | 米・米こうじ・醸造アルコール |
原 料 米 : | 精米歩合/山田綿39% |
インタビュー(作り手の想い)
もし、これがもっと白っぽい色をしていたら、
やっぱり全然、美味しさも違うんだと思います。
カステラ界の勝負師
熊代 宰典(くましろ さいすけ)
EH製菓株式会社
40年間、菓子一筋。「黄金の哲学」の生みの親。
21歳で菓子修業のため渡仏し、1978年にシャトル市の料理コンテストでグランプリ
受賞(デザート部門)。
2000年にEH製菓株式会社入社。
01. 最後のプレゼンテーション
目隠ししても、ダントツで選ばれた味
-さっそくですが、熊代さんは、「黄金の哲学」の開発からずっと携わっておられますよね。
商品が作られた経緯やきっかけなどを、まずはお聞かせください。
熊代オーナーの提案でね。
「お前、カステラ、旨いのができるか?」ってところから始まったんです。
-そ、そんな唐突な幕開けだったんですか。
熊代自信は半分あったけど、チャレンジしてみないと分かりません。
ってのが正直な気持ちでした。
-それはそうですよね。それで、カステラ作りを始めたんですか?
熊代いえいえ。はじめは、カステラを食べ歩きましてね。
日本で美味しいと評判のを200店くらい。
-200店!?
それじゃあ、来る日も来る日も、カステラを食べる毎日・・・。
熊代そう。お菓子屋の生まれということもあって、
全国にお菓子屋の友達がいますから。彼らの知識も借りながら、
調べて、取り寄せては食べて。
-不幸中の幸いでしたね。太りそうですが・・・(笑)。
熊代ええ(笑)。
それで何度も何度も試作して、何度も何度もオーナーに蹴られて(笑)。
こんなものは駄目だと。
通算20回は試作品を持ってプレゼンしましたね。
-お墨付きが出るまで、どのくらいの期間かかったんですか?
熊代半年くらいでしたね。
-半年に20回とは。それ以上の製作数があったんじゃないですかね~。
熊代回を重ねるごとに、だんだん、だんだん、
お褒めをいただけるようにはなったんですが、
オーナーが思われている日本一のカステラではないってね。
最後には、もうこれで駄目だったら、私の腕が駄目なんでしょうと。
-そんな・・・。
熊代で、最後のプレゼンテーションで、
「じゃあ、日本中の美味しいカステラを集めろ」って。
集めたカステラに私のも加えて、
「目隠しして食べてみるぞ」ってことで、
皆さんに食べていただいて。
それで、断トツでよかったんです。
-それまでに試作品はどのくらい作られたんですか?
熊代数えてないけど、
たぶん200枚から250枚くらいは作ったかな。
-熊代さんお一人で自ら?
熊代もちろん。やっぱり最初の味の組み立ては一人でやらないとね。
-しかし途中で気持ちが萎えるとか、
そういうことはなかったんですか?
熊代それは何遍もありますよ(笑)。
-だって人間ですものね(笑)。そりゃそうですよね・・・。
熊代いくつも作った中から自分の中でトーナメントをやって、
勝ち残ったのを一つだけ、お持ちする。
で、「まあ、もう一つだね」と言われて、
また、出直そう。ってね。
-トーナメントですか。まさに限界との闘いですね。
熊代でもやっぱりそれだけプレゼンしてると、
オーナーの思いというのが、だんだん伝わってくるんですね。
分かるようになってくる。
-味についての意思疎通・・・のような?
熊代まあ、そんなところですかね。
もうちょっと味を濃くした方がいいとか、
だいたい自分で絞れてきます。
だからゴールに到達したというんでしょうね。

- │01.最後のプレゼンテーション│
- 02. 極上の「コク」を求めて│
- 03. 自然な甘さと焼き色│
- 04. 数字だけで測れないもの │
02. 極上の「コク」を求めて
パリで学んだ洋菓子技術を活用
-パリでも洋菓子の修業をされていたとか。
熊代もう40年も前ですから、当時は日本人なんて全然いなかったですが。
洋菓子の基礎的な部分はパリで学びました。
このカステラにも、ちょっとヨーロッパのテクニックを加えているんですね。
-具体的にはどんなテクニックなのですか?
熊代いくつかの天然の素材をつかった合体の妙技といいましょうか。
でも、これ以上は言えません。企業秘密なんで(笑)。
ただ決して色素は使っておりません。無着色なんですよ、このカステラは。
-自然に、あれだけ鮮やかな黄色ということですか。
熊代ええ。やっぱり私は、食べ物はすべて目から入りますからね。
だから「黄金の哲学」がもし、もっと白っぽかったら、また全然違うんです。
で、その上で、ふんわりしっとり、何よりしっかりしたコクもないとですね。
-コクを出すための工夫というのはあったんですか?
熊代それはやっぱり卵です。
全体の体積の60~70%は卵ですから。そこには、こだわりを持って
カステラ専用の卵として厳選しています。
お菓子と卵というのは、もう絶対の関係。それから小麦粉も。
小麦は、挽き立てのは駄目ですね。力が強すぎるんです。
だから、倉庫で1カ月くらい寝かせてもらいます。
「コシを柔らかくする」と言うんですけどね。
-コシをやわらかく・・・。ちなみに小麦粉はどこ産なんでしょうか?
熊代産地はアメリカです。ブレンドも季節によって変えます。
もちろん、土地によって毎年出来が違いますから、絶えず試作はしますね。思ったものが出来ているかって。
-あと、材料に使うのは、水飴とハチミツでしょうか?
熊代はい。水飴にもいろんな飴がありまして。
四季によって水飴のブレンドも変えています。
-なんだか、「黄金」のイメージにピッタリですね~。
でも、その理由は?
熊代やっぱり、粘りが必要なんですよ。
粘りが強いものは、カステラをプーッと均等に膨らませてくれる。
柱みたいに、支える役目なんですね、水飴は。
-なくてはならないもの、なんですね。
熊代あとハチミツは国産のレンゲのハチミツ。
アカシアとかいろいろ種類はありますが、カステラにはやっぱりレンゲが一番向いてるんじゃないかと思うんです。卵とすごく相性がいいですから。卵の味をあまり邪魔しない。
-理想的な関係ですよね。
熊代カステラ一枚に占める比率が一番多いのは卵ですから。
やっぱり我々が一番敏感に気をつけているのは卵なんです。
-全ての素材にこだわっているけれど、熊代さんのこだわりが凝縮されているのが、やっぱり卵なんですね。
熊代長年、菓子職人をやっているとね。卵を触っていれば分るんです。コクが出る卵がどういうものか。
その中でも、どうしてもコクが出にくいのは夏ですね。
-夏なんですか?
熊代ご存知のようにニワトリというのは、毛で覆われています。
鶏も当然夏は暑いですから。冬よりも水をたくさん飲む。
するとやっぱりコクが薄くなってくるんですね。
-なるほど。その場合はどうするんですか?
熊代卵自体に味を詰めていくんです。
調理の時に余分な水分を飛ばすんです。
-つまり、冬と夏では調理の工程が少し違うんですね。
熊代もちろん、違います。
夏は砂糖を控えてあっさりめに。
冬は少し濃いめにするんです。
-心遣いですよね。

- │01.最後のプレゼンテーション│
- 02. 極上の「コク」を求めて│
- 03. 自然な甘さと焼き色│
- 04. 数字だけで測れないもの │
03. 自然な甘さと焼き色
季節によって微調整
熊代それから、砂糖自体も変えますね。
夏は果物から採った果糖を多めに使ってあっさりした甘さに仕上げます。
冬はコクのある上白糖やグラニュー糖の割合を増やす。
-そこまでするんですね。
熊代それから、カステラに大切なのは「温度」と「湿度」です。
常に一定に保つようにしているんですが、仕事場へ行ってまずはもう、温度、湿度が一番気になる。
低い温度のところに入れると、カステラが風邪をひくんです。
-風邪ですか!?
熊代バサバサになるんですね、水分が飛んでしまって。
例えば、生のイチゴを冷凍庫に入れてカチカチに凍らせる。
それを部屋の中に置いて2時間くらいしたら、スカスカになるでしょう? ああいう感じ。
-では、焼き方にも工夫はあるんでしょうか?
熊代あります、あります。
冬の時期だと1時間15分焼くんですけど、その間に9工程くらい温度を変えています。
-そんなに変えるものなんですか?
熊代もちろんです。それと一番神経を使うのが、色付けです。
表面の焼き色ですね、焦げ茶色の。
裸の黄色い肌を、上からそのまま焼くんです。
もう本当に30秒も目を離すと黒くなってしまいます。
-あらら・・・。それは要注意ですね。
それは職人さんが見るんですね。
熊代はい。それはもう、視覚でびしっと調整するんです。
それから、特殊な鉄板を上に乗せて、下火だけで蒸らしていきます。
この時に、古新聞を間に敷きます。そうすると、卵に直接きつい熱が入らない。
逆に新聞を敷かないと、硬くなりやすいし、卵の味が変わってしまいます。
-他のカステラメーカーさんでも新聞を?
熊代いや~。あまりやってないですね。
直に置けば、早く焼けるんです。
もちろん火が強いから、だいたい50分くらいで焼けるんじゃないかな。
-そこまで調整するメリットって何なのですか?
熊代我々が1時間15分かけて焼くというのは、時間はかかるけれど、味がまろやかに仕上がるんです。
卵はてきめんに火に弱いですからね。
それで、間接的な柔らかい火を与えてあげるんです。

- │01.最後のプレゼンテーション│
- 02. 極上の「コク」を求めて│
- 03. 自然な甘さと焼き色│
- 04. 数字だけで測れないもの │
04. 数字だけで測れないもの
最後は肌で感じれることが大事
-ところで、この上にまぶしてある金粉は?
熊代味はないですから、トッピングとして考えていただいて。
だいたい99.9%の純度ですから、純金に近いですね。
-普通、食品に、純金に近いくらいの金って使うことはあるんですか?
熊代あまりないですね。でも金は体にいいと言われますから。
ちなみに、このカステラを、「黄金の哲学」と名付けたのは、オーナーです。
-オーナー自らですか。ちなみに毎日試食はされるんですか?
熊代はい。あまり狂いはないですけどね。
切る時にも立ち会うんですが、そこでもだいたい分かります。
どの職人が焼いたというのは、分かるように番号をつけていますから。
窯へ放り込んだまま休憩に行って、帰ってくるのがちょっと遅くなったなんていうのも、嘘ついたってすぐわかりますね(笑)。
-一人の職人さんが、一つのカステラを見るという責任制みたいな感じですか?
熊代そうです。責任を持って焼くんです。
最初の生地立てから焼き上がりまで、一人で。
職人も毎日勉強ですからね。
-やっぱり、職人を育てるというか、そういうお考えがあるんですね。
熊代勘は勘違いが起こるから、勘では仕事をするなって、建前では職人に言うんです。数字は嘘つかんと。
でも、その数字を守りながらもやっぱり違う時もある。
-といいますと?
熊代数字というものは、本当には当てにならないんですよね。
そういう時には、もう勘で感じる。そういうことですわ。
-ふむふむ・・・。
熊代例えば、赤信号で道を渡ることはもちろんしないけれど、青信号の時だって、信号だけ見て渡るわけじゃない。
青信号でも、車が来ていないか確認をしますよね。
カステラ作りも、数字を頼りにするのはいいけど、やっぱり自分の目で、肌で確認しないとねって。
そういうことなんです。
-有名人、著名人からも人気だそうですね。
熊代芸能界の方が多いですね。
北島三郎さんとか、細川たかしさん、中村美律子さんや、千昌夫さん。
今年は特に、モンドセレクションでも金賞をいただきましたから。
-ベルギーで行われるものですよね?
食品の技術的な面を厳しく審査するアレですか?
熊代初めての出品でね、ほんと運よかったのかなと思うんですけど。
あれは、品質の基準の他にも、パッケージやネーミングも見られるんです。
-そうなんですか。
美味しいだけじゃないんですね。
熊代シンプルなだけに、よかったんじゃないかと思うんですね。
(カステラ職人、熊代さんへのインタビューは終了です。ありがとうございました。)

- │01.最後のプレゼンテーション│
- 02. 極上の「コク」を求めて│
- 03. 自然な甘さと焼き色│
- 04. 数字だけで測れないもの│
商品情報
品 名: | 黄金の哲学 |
---|---|
商品名称: | カステラ |
価 格: |
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原材料名: | 鶏卵、 砂糖、小麦粉、水あめ、蜂蜜、金粉、植物性油脂 |
賞味期限: | 14日間 (桐箱は3日間) |